政治対話(政策協議)


日本とメキシコの間で頻繁に実施されている首脳会談は、重要かつ継続的な政治対話(政策協議)をもたらし、互いを戦略的パートナーとして認識する状況を生んでいる。

エン リケ・ペニャ・ニエト大統領は、2013年4月7日から10日までの4日間に及ぶ日程で、日本への公式実務訪問を実施した。これは、2012年12月1日 の就任以来、アジア域内を訪れる公式訪問では最初のものであった。二国間関係の多様な側面を網羅したスケジュールが用意され、大統領はそれを精力的にこな した。

とりわけ、天皇陛下との会見、さらには安倍晋三首相との会談が特筆される。因みに、安倍政権の発足も2012年12月であった。

首脳会談の成果として、「21世紀における墨日戦略的グローバルパートナーシップの強化に向けた共通ビジョン及び行動計画に関する共同声明」が署名された。

この訪日は、両国間の様々な分野における連携・協力の好機を継続的に活用するための二国間関係強化の枠組みを形成し、互いを戦略的パートナーとする多面的な関係性を確認するに至った。

その後、バリでのAPEC首脳会議へ参加した際にも、2013年7月8日、ペニャ・ニエト大統領は安倍首相と会談を行い、二国間関係の要点を再確認した。

同首脳会談の中で、ペニャ・ニエト大統領は、メキシコが対日関係に寄せる戦略的重要性を強調した上で、安倍首相にメキシコへの公式訪問実施を要請し、招請の意を重ねて表明した。

安倍首相は、経済文化両面の関係深化をめざすコミットメントを表明した。また、両首脳は、TPP(環太平洋経済連携)協定の交渉プロセスに寄せる両国の関心を強調した。

安倍首相は、2014年7月25日から、メキシコ、トリニダード・トバゴ、コロンビア、チリ、そしてブラジルを巡るラテン・アメリカ及びカリブ地域へは初めての公式訪問(歴訪)を行った。

安倍首相のメキシコ訪問は、非常にポジティブな成果をもたらした。それは、日本の首相として10年ぶりに訪れたという事実に加えて、メキシコに対する日本の高い関心を示すとともに、交流史の中で際立つ信頼関係の重要性を再確認した。

首脳会談の後、共同声明の発表と14件の協力協定締結が発表された。

先述したこれらの会談に加えて、両首脳は、2013年6月にロック・アーン(イギリス)でのG8サミット、同年9月にサンクトペテルブルグ(ロシア)でのG20サミット参加の機会に、非公式ではあるが二国間首脳会談を実施した。

同様に、両国間では、二国間及び多国間問題についての定期的な政策協議が行われている。2013年には、メキシコ市で軍縮・不拡散に関する協議が催された。

議会人が参加する様々なの国際会議の場裏で遭遇する機会を利用して、両国議員間の対話も深まっている。その交流の促進には、メキシコの下院に存在する墨日友好議員グループと日本の国会議員で構成する日本メキシコ友好議員連盟の存在が寄与している。